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ある春の夜にのg1nnyのレビュー・感想・評価

ある春の夜に(2019年製作のドラマ)
3.6
映画を見ているようなしっとりしたシーンが続くけれど、毎回最後にこのあとどうなる?!というドキっとした瞬間でレイチェルヤマガタのトレンディーな音楽がかかるのが絶妙でどんどん見てしまった。こういうザ・ドラマな展開をちゃんと用意してくれるのは個人的に好きポイント。

内容は、よくおごってくれる綺麗なお姉さん然り、監督の特徴がとてもよく出ていて、結婚に対する価値観、家族との関係性がこれでもかと徹底的に描かれたストーリー。なかなかクセの強い作り方でなぜここまで?という描写も多いので正直最初はあまり好きな作風ではなく、、。
でもだんだんと、「結婚を家族に認めてもらう」というこの唯一のテーマを作品全体で描く背景には、徹底的にリアルを表現したいという監督の強い想いがあるのかなぁと。
そう考えると、ギソクさんのあきらめの悪さも本当に人間っぽく思えてくる。ヒロインの頑固なところとか少し自分勝手に見えるところも、絶妙にリアルに感じられて、本当に生々しい人間模様を覗き見している気分になった。あんまり映画を見ないから分からないけど、映画っぽい撮り方なんだろうか。

そういう視点で見ると、他の韓国ドラマと一線を画した、韓国文化が味わえる作品になっていると思う。

そしてこれを見て確信したことが一つ。
チョンヘインは怒る演技がとても上手い!!!
他の俳優さんだと「なんか怒ってる〜怒ってもかわいい〜」みたいな感じで見てしまうけど、チョンヘインは怒ると目がマジな感じになる。本当に怖い。笑
刑務所のルールブックを見たあとだからなおさらかもしれないけれど、他の俳優さんにはない魅力だなぁと。
ジョンインの言葉に感動してすぐ泣いちゃう所も良かった。ブチギレてるときのカッッていう目と、ふにゃ〜と笑ってるときのタレ目のギャップが最高だった。結果、今回もただただチョンヘイン大優勝なドラマでした。
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