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カーニバル・ロウ シーズン1のtokyoflaneurのレビュー・感想・評価

カーニバル・ロウ シーズン1(2019年製作のドラマ)
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完全にファンタジーな世界でありながら、現実社会を色濃く反映していて、観続けるのが少々キツい感があるドラマシリーズ。

人種差別(と言うよりは奴隷制度)であったり、植民地政策や貧富の差と言った今も残る悪しき行動を背景に、凶悪な殺人事件の謎を解く刑事ファイロ(オーランド・ブルーム)の話。

若干無理して重厚感を作ろうとしている感があって、全体的に憂鬱なほど暗い映像が続く。イギリスのヴィクトリア時代をインスピレーションにしているのだろう。

不思議な時代背景というかセッティングのせいか、シリーズの始まりはそういった部分を説明しがちなのでモッサリとしているが、徐々にペースは上がり謎解きが主軸になると中々悪くない。

ファイロと、昔の恋人ヴィニエット(カーラ・デルヴィーニュ)が結びつくきっかけとなるのが、人間とフェイ(妖精)の禁じられた恋物語、と言うのがロマンチックだなぁ。そのロマンチックな感じはシーズン通して感じられる。

シーズン2もあるそうで、やや楽しみ。
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