映画好き大学生の独り言

北の国からの映画好き大学生の独り言のネタバレレビュー・内容・結末

北の国から(1981年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

拝啓、けいこちゃん

大好きな『Drコトー診療所』の感想で比較されてるのが散見されたという、ただそれだけで見始めたのだけれど、40年以上前のドラマとは思えないくらい色褪せておらず、令和を生きる大学生の胸にも刺さるものが確かにあり、人生でも忘れられないドラマになったわけで、ドラマを見終わってしまった喪失感とスペシャルドラマが8本も控えている楽しみで胸がいっぱいです。

純視点で話が進んでいくから(自分が大人になりきれていないのもあるかもしれないけど)純に感情移入して観ていた。純粋な子供達にとって現実は残酷で、何度も抱きしめてあげたくなった。人生経験によって見方が変わるだろうから、大学生の今のうちに見ておけて良かった。また大人になってから見返したい。

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〈メモ〉
【一】
「心配しないで、蛍はお父さんのそばから離れないから」
両親の離婚で父親に連れられて東京から北海道へ引っ越した蛍と純。電気も水道もない新生活を前向きに捉える蛍と、東京に逃げ出したいと考える純。連れていくも連れて行かれるも不安。臆病かつ頑固な兄純としっかしものの妹蛍。
この先、この家族がどうなっていくのか楽しみ。

【二】
「お父さんには言ってないからね」
純と蛍の兄妹の絆が垣間見える回。

【三】
「純くん、東京へ帰りなさい」
子供ながらに新しい生活に混乱、悩んでいた純。

【四】
「僕は自分の気持ちが分からなかったわけで…」
母親からの手紙を隠していた吾郎に不信感を抱く純。母親の弁護士は子供の前でタバコは吸うし(これは時代かもだけど)、いきなり話しかけて無理やり手紙渡そうとするし、なにより父親の悪口を言うあたり、全く信頼できない。

【五】
「父さんは僕のこと嫌いなのかな」
五郎から冷たくされたと感じる純。学校のテストや大人の理不尽に不満を感じる純。うまく火が付けられずに劣等感を感じる純。それが爆発する純。寄り添ってくれる蛍、草太。

【六】
雪子と草太、そしてつらら。東京へ帰る雪子。戻ってくるのかな。

【七】
「男は子供でも柱だ。それが家ってもんだ」
こっそり母親に電話をかける純と蛍。初めは何も喋れずに切ってしまうけど、母親は誰か分かってる。中畑のおじさん、厳しいけど愛がある良い人。クリスマスの夜に家に帰された時の言葉が純に刺さっているのが良い。起きて薪をくべていた父。スキーをクリスマスに贈った父。

【八】
「2人には感謝してる」
川から家までパイプを通すことになんとか成功。蛇口を捻ったら水が出ることがどれだけ大切なことか。大晦日は紅白を観たい。ご褒美に連れて行ってもらうも、家族楽しそうにしている様子を見てやめる純と蛍。あの2人の目が忘れられない。さような1980年。

【九】
「お願い、あの子達に合わせてちょうだい」
東京から純と蛍に会いに富良野へやってきた母親。時が来たら自分の人生は自分で決めさせたい。それまでに東京とは違う生活も経験させてやりたい。五郎は五郎なりに考えてることがあって目頭が熱くなった。今は子供達に会わせないという選択は厳しくも優しかったわけで。

【十】
「懐かしいだけが昔ではない。二度としたくない昔だってある」純と雪子、助かって良かった。

【十一】
「男同士の話は終わったが、女の話はまだだ」
草太、やってることは最低なんだけど、純たちへの芯はしっかり貫くところが憎めない。蛍のキツネ

【十二】
「親父が入植して始めたこの生活が俺らの代で終わっても構わん。だが義理だけは通したい」
罠にかかった狐を通して食物連鎖の厳しさを知る。電気の下でパーティー

【十三】
「父さん、話には入れませんでした。僕は心の中で傷ついていた」
お母さんが病気で5日だけ東京へ。半年の間で浦島太郎現象になっていた純がとても可哀想。
吉野の態度が気に食わない。偉そうにしているけど、すべてはお前が不倫したからだろう。純はこんなことで悩む必要なんてない。

【十四】
「あの時の父さんがちょっとだけ分かった気がした」
純の心がどんどん大人になっていく。のにも関わらず、お母さんは子供のままだ。「純ちゃん、東京にいてくれるの?」とメンヘラ発言。もう純を困らせないであげて。

【十五】
「正吉くん、辛かったろうな…」
リョウコ先生の過去が良くないように誇張されて暴露された。正吉のおじいちゃんは酔った勢いで参観へきて暴言を。すぐに止めるまっすぐな五郎。でも正吉の目に涙があったのに気づいたのは純だけ。

【十六】
「正吉くん本当に引っ越したんですか?」
いつものようにみんなで遊んでる夢を見て、起きたら涙で溢れてて。別れがあれば出会いもある。新しい家との出会いが。

【十七】
「あいつらに会いたくなったらいつでも言ってくれ。2人は永遠に2人の問題だ」
正式に離婚するため富良野まで母と弁護士が来た。親子水入らずの時間を過ごさせてあげたら良いのに、なんで遠慮もなく仕切り出して首突っ込んでくるんだろ、あの弁護士。雪子も帰ってきた。悲しみ方が人それぞれ違う。人前で泣ける人もいればそうでない人もいる。母さんと離れることが蛍にとって悲しくないことだと思うか?仮病を使ってまで行くことを拒んでいたのに、列車を遠くから見送り。

【十八】
「つららちゃん…」
イカダで川下りする祭り、

【十九】
「これでもう、雪ちゃんとは他人同士だな」

【二十】
「誰に何と言われようと、自分が見たものは信じなさい。父さんも信じる」

東京の母親のためにと受けた取材
テレビ番組内で心ない発言をされた蛍
新しい富良野のお友達といるところを見てしまった
雪子の気持ちは?

【二十一】
「お兄ちゃんは本当にかっこよかった。僕感動したんだ」
草太のボクシングの試合を見に行った純と雪子
帰ってきたつらら

【二十二】
「人にも職業にも格上も下もない」
始まった丸太小屋づくり
サプライズバースデー
つぐみとの関係
れいこの死

【二十三】
「死んだらもう会いたくても会えなくなっちゃうんだよ」
小学4年の子供はしばらく会えてなかった母が亡くなったらどれだけ悲しむのだろうか
父さんが買ってくれた靴、ボロボロに履き込んだ靴、見つけられなかった思い出の靴
あの靴、まだあるかな?
責任がないと愚痴大会される五郎をしっかり擁護する清吉おじさん
最後には涙を流す純と蛍
五郎の男泣き

【最終回】
「男は弱音を吐くなというけどな、まいってる。辛いな」
東京と比べて富良野をネガティブに捉えていた純だが、振り返ってみると分校での楽しい想い出がいっぱい
「母さん、心配しないでね。いつでも会いにきてね」
完成した丸太小屋での新生活