babaちゃん

チェルノブイリのbabaちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

暗いトーンの映像で重くずっしりした内容。
放射能の瞬時の汚染と威力を改めて知る。
ドラマとして観られて分かりやすい。

1986年4月26日未明チェルノブイリ原発爆発。
事故が世界に伝わるのはスウェーデンから。
放射線量が異常な数値になり発覚。

一番に駆け付けた消防隊員のケロイド。
全身の火ぶくれ傷ましくヒロシマの苦しみに重なる。
どの作業も無謀で命がけ。
使命感で動く人たちに胸が締め付けられる。
ガイガーカウンターのガガガーー大きくなる音にドキドキ。
水栓を明けなければ大勢が犠牲になる。
死ぬ覚悟で志願する3人に涙が出る。

50℃の地下で全裸で作業をする炭鉱夫たちの心意気。
400人中100人が40才まで生きられなかった。

30万人の住民を避難させるバスの長い行列。
昔も今もウクライナはつくづく災難の地。
被爆地で住民非難後、全ての生き物を射殺する。
任された兵士の辛さ。犬を殺すの躊躇するよね。
鉛で棺や殺傷した動物を埋葬。

最終話は爆発に至るまでを克明に描く。
上役が部下を脅迫するクズ振りに憎しみを覚える。
しかし真実は炉AZ5に欠陥があること。
欠陥を認めたくない政府は秘密にした。

真実を探究する科学者に立ちはだかるKGB・政府。
科学者ヴァレリーは裁判で告発する。
たが国に間違いはないと告発はなかったものに。
国の体面が一番の隠蔽体制が起こした事故。
大勢の未来が一瞬にして狂い亡くなった無念さ。
ヴァレリー・レガノフにはさらに悲劇は続く。
しかし彼の手記が世界に広がり欠陥は直される。



世界で安全対策は進んでいるのだろうか?
電気を使わないと暮らせない身勝手な私は願うだけ…
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