げんげん

チェルノブイリのげんげんのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
サブスク配信全盛のこの時代に5話全てレンタルという強気の販売体制に見るの後回しにしていた。ようやく見たが見てよかった。5話レンタルでも1250円。映画より安い。この対価は十二分にある。

1986年ソ連のチェルノブイリ事故のドラマである。ドラマというより重厚な映画である。『事故はどうやって起きたのか?なぜ起きたのか?』を5話かけてじっくり丁寧に見せてくれる。

前例のない事故に何も知らず対応し被曝する作業員、嘘をつく所長、隠す政治家、犠牲になる作業員、看護師、消防士、そして住民。殺される動物。これだけの事故が起きてから住民の一斉避難まで35時間かかっている。なぜなのか?

事故の原因が一体なんだったのかを最終話の裁判でじっくり丁寧に教えてくれるのでこの事故のずさんさがとても良く理解できた。また、事故に携わった人が最後どうなったかのかをラストに紹介してくれるのだが、それが1番恐ろしかった。

チェルノブイリ事故の死亡者はソ連の公式発表はたった31名。しかし実際は何万人が犠牲になっていることが分かる。
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