社会的なメッセージや、宇宙だの、マルチバースだの複雑な構造も無い、MCUドラマの中では解りやすい設定。
なので物語も壮大でないが、そのぶん悪もマフィア程度の規模ってのが丁度よい。単純に正義のヒーロが、悪い奴らをやっつけるって点で気軽に楽しめた。
ホーク・アイに憧れる新たなキャラ、ケイト・ビショップ。
憧れゆえに、弓術の他、あらゆる格闘術を習得しているって、いくら何でも強すぎでしょ。
って点は突っ込みどころであるが、完璧のようで、ちょっとヌケている部分も見せてくれる魅力的なキャラ。
彼女が今後のMCUで、どう絡んでくるのか？「ホークアイ」を継ぐのか？は気になる所。
敵だった相手が、いつの間にか味方に回ったり、回を追うにつれ、思いがけない真実・関係が明らかになる点は、ドラマシリーズならではって感じで面白い。
更に、ブラック・ウィドウの死や、ローニンの過去を清算するシリアスな物語も描かれていますが、そこは割とライトに描かれているので、そこの泥臭い演出を期待している方には物足りなさを感じるかも。
印象的だった「正しいことを勇敢にやり通せる人に特殊能力は必要ない。」
いやいや、それだけでなく本作を観れば、面白さにも特殊能力は必要ないと思ったよ。
