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ユーフォリア/EUPHORIA シーズン2のnaoのレビュー・感想・評価

5.0
前シリーズよりもダークでより大胆。一息もつけず全話見終えてしまった。このシリーズがいかに素晴らしいか、信じられないほど。まさに本来高校生の姿を描くべき方法。露骨な映像を美化せず描ききった監督とキャストとクルー、この「ユーフォリア」に関わる全ての人は勇気がある。主演のゼンデーヤはこのショーが現実的であることを体現していると感じた。エミー賞受賞も納得。ジュールズとの関係の変化と薬物への依存の弱まりは決して別々に語られるものではなく、1人の人間がいかに他者を変えることができるか、その模範的な物語でもある。ルーと家族の関わりも注目すべきだ。薬物がどれほど害を与えるか、それも摂取した者の健康だけでなく心身と彼/彼女の家族や周囲の人にも悪影響しか及ぼさない。そのメッセージの説得力の重みがある。ルー自身が述べたように、「ユーフォリアは長くは続かない」のである。ルーの語りが大好きだ。各キャラクターにより関連性が与えられるような気がする。世代間のギャップの橋渡しとなり、今日この年齢層に向かって、またどんな年代の人にも語られるべき作品。
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