グレッグ・ニコテロが監督を務めた、2021年制作のシリーズ第2部。
さぁ来てしまいました、待望の第2シーズンでございます。いやぁ面白い!!前回から引き続いての細部まで拘り抜かれた最高峰のスタッフワークとそこから伺えるホラー映画への多大な愛とリスペクト、今回もそれはそれは陶然としてしまいました。シーズン1以上にエピソードごとのアイデアや見せ方が多彩になっており、話数が減っているにも関わらず全体の満足度はむしろ向上しています。個人的なお気に入りのエピソードは「プラモ・キッド!」「殺人宿」「ナイト・オブ・ザ・リビング・レイトショー」の3話ですかね。特に最終話「ナイト・オブ・ザ・リビング・レイトショー」では、『レディ・プレイヤー1』第2幕における”あの大仕掛け”をあちらとも遜色ないクオリティでやって退けており、その驚きと興奮から見事ブッ飛ばされました。しかもそこで引用される作品というのが、この1ヶ月前に偶然観ていた「タイトル(特に邦題)が最高過ぎる1972年のとあるホラー作品」でして、その作品チョイスや自分自身のナイスタイミングっぷりに更にテンションが上がってしまいましたね。これをドラマシリーズでやろうとする意欲、そして見事実現させてしまう努力、感服致しました。
ディズニーを筆頭に各スタジオが目下推し進めている昨今の「映画とドラマの垣根を超えたシリーズ展開」、私はMCUファンとして毎回作品を心待ちにしていますが、一方で肥大化一辺倒な現状にはいくらなんでも少し疲れを感じ始めた自分もいます。そんな心境の中、まるで綾瀬はるかちゃんが優しく微笑みながら手渡してくれたような安心感に包まれるのがこの青のベンザこと本作『CREEPSHOW /クリープショー』シーズン2。前回の繰り返しになりますが本シリーズ最大の強みは何と言っても「1話完結のオムニバスドラマ」、これでしょ!「暇つぶしに何か観たい、でも集中したり長時間を費やす気にはなれない」、そんな時にはこれ!この手軽さ、カジュアルさは、映画やドラマの在り方そのものが変容しつつある現代だからこそ更に意義深いものとして受け取れますし、本作のような作品へのニーズは今後ますます増えていくと思います。シーズン3も早く上陸してくれ!
『ファンタズム』の代名詞である”空飛ぶ殺人鉄球”がどうやら登場するらしいシーズン3、キャストにはマーク・ハミルやマイケル・ルーカーなどの豪華俳優陣も起用されているそう、これは観るっきゃない。