闇が深ければ
たくさんの星が見える―――
強い語感のタイトルでありながら、描くのは信頼や愛といった、人の感情の陽の側面と、困難から立ち上がる人の心の強さ。
映画館で起きてしまった無差別殺人事件。
被害者家族、加害者家族、担当弁護士、精神科医、メディア関係者といった、それに関わる様々な立場の人々の姿を通し、凶悪犯罪が副次的に呼び起こす不幸と、その影響を具に描いた社会派ヒューマンドラマの傑作。
HBO ASIA製作。
2019年50分×10話🇹🇼
〈君が生きた証〉〈手紙〉をはじめ、犯罪加害者家族の問題について描いた映画は幾つか鑑賞していますが、こちらの作品は長尺のドラマということで、描き込みが細部にまで至り、より深く心に響いた。
起きたことは変えられない。
無かったことには出来ない。
それでも生きてゆかなければならない。
そのうえで、どう生きるか。
それぞれの登場人物が顔を上げ、新たな一歩を踏み出すところで物語は幕を閉じる。
現実もそうだろう。
地獄のような状況であっても希望は消えない。
絶対に消えない。
凶悪事件に限った話ではない。
災害にしろ事故にしろ、今現在どうしようもなく厳しい状況に在る人にこそ響く、再生の物語。
ちょっとコレ、心底凄すぎました。
邦題付け直すなら、タイトルは〈スゴすぎ!〉とかどすか。
どすかじゃない。
チョコミントさま
自分の嗜好だと一生出会うはずが無かった作品ですが、本当に観れて良かった。とても素晴らしかったです。
ありがとうございました。