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青天を衝けのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

青天を衝け(2021年製作のドラマ)
4.7
天保11(1840)年、武蔵国・血洗島村。藍玉づくりと養蚕を営む百姓の家に、栄一(吉沢亮)は生まれた。
おしゃべりで物おじしないやんちゃ坊主は、父・市郎右衛門(小林薫)の背中に学び、商売のおもしろさに目覚めていく。
ある日、栄一は御用金を取り立てる代官に理不尽に罵倒され、官尊民卑がはびこる身分制度に怒りを覚える。
従兄の惇忠や喜作(高良健吾)とともに尊王(そんのう)攘夷(じょうい)に傾倒、攘夷計画を企てるも長七郎の猛反対にあい、あえなく断念。栄一は逆に幕府に追われる立場となり、喜作と一緒に京へ逃げる。
彼らに助け船を出したのは、一橋慶喜の側近・平岡円四郎(堤真一)だった。
幕府に捕らわれて死ぬか、一橋の家臣となるか―――「生き延びればいつか志を貫ける」。この選択が、栄一の運命を変えていく…。
記念すべきNHK大河ドラマ第60作目。その主人公は、新一万円札の顔としても注目される"近代日本経済の父"とも称される渋沢栄一。
母の「自分だけじゃなく、みんなが笑顔になることを考えなきゃいけん」という教えを胸に、攘夷派から富国強兵による佐幕派そして新政府の役人や企業人として、常に国民の命や生活を守るため慈善事業や衛生や医療などにも力を尽くした渋沢栄一の、常に人のためになる「おかしれぇ」ことを情熱の限りに追い続けた生きざまを演じ切った吉沢亮の鬼気迫る演技、常に親友で戦友だった栄一と喜作の友情、上下関係を超えた栄一と平四郎や徳川慶喜のブロマンス、栄一を愛したお千代(橋本愛)など芯が強くしなやかな明治女と栄一のラブストーリーが組み合わさり、現代の政治家や企業人が忘れた志を抱いている渋沢栄一たちの生きざまに心熱くなった大河ドラマ。
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