宣伝文句やレビューには、サイコパスだのシュールだのといったフレーズが良く出てくるけれど、実際に観てみると、びっくりするぐらいピュアな青春ロードムービーだった。
確かにグロテスクな描写や法を犯す行動(実際はどうなのか本編を観る限りでは微妙なんだけど)も出てくるけれど、そんなに現実離れしているようには思わなかったけどな(僕の感覚がおかしいのか?)
誰もが(?)十代の頃に抱く孤独や葛藤を、いかにもコミック原作っぽくディフォルメしたユーニークな作品だった。音楽はブラーのグレアム・コクソンが担当。自身の書き下ろしの他、'50~'60年代のロックやフォークが、映像以上に世界観を上手く演出している。