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キルミー・ヒールミーのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

キルミー・ヒールミー(2015年製作のドラマ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

パクソジュン出演作だったので視聴。

このドラマ、ヒョンビンの「ジキルとハイドに恋した私」と同時期に放映され、同じ多重人格を扱っていたというライバル的ドラマで、視聴率は「キルミーヒールミー」が圧勝したんですよね。

たくさん賞も受賞してて、絶対面白いんだろうなと思って、凄く期待して見てしまったのが良くなかったのか、良い点もたくさんあったし、面白かったけど、私はそこまではまりませんでした。

財閥の御曹司チャドヒョン(チソン)は、多重人格。ドヒョンの別人格・セギは、知り合った精神科医リジンに愛の告白をするが、ドヒョンは記憶がない、って感じのお話ですね。

まず良い点、パクソジュンがかわいい!w
とても良いキャラクターでした。人気小説家で世間には素性を隠し、実家で家族と仲良く暮らし、近所にはニートだと思われている。妹のリジンが自分とは血が繋がっていない事を知っていて、ずっと想いを寄せています。

高校時代、リジンの彼氏の浮気現場を見てしまい、リジンが見ないように目隠ししてあげるエピソードが良かった!可愛い!切ない!

失敗したなーと思ったのが、リジン役の女優さんは「彼女はキレイだった」のヒロインなんですよね。「キルミーヒールミー」ではパクソジュンの想いが届かないので、こちらを先に見ておくと、「彼女はキレイだった」を、より楽しめたかもしれない。良かったね~!っていう気持ちでw

そして、7重人格の設定とチソンの演技、7人も演じ分けて全然違う人に見えるのは見事でした。また、7人も登場させて、それぞれちゃんとストーリーに絡ませ、無駄なキャラがいない、という脚本も凄かった。最後、順番に消えていきますが、ちゃんとそれぞれ悲しいお別れシーンになっていました。

気になった点として、7重人格はすごいけど、肝心の主人格ドヒョンのキャラクター・魅力が薄かったように感じたところ。多重人格たちが起こす騒動にいつも悩まされている、普通のいい人?に見えました。

また、2番目に重要な人格・セギが告白するところから、リジンとの関係が始まりますが、セギはいわゆる俺様キャラですが、あんまりカッコ良く見えなかった。

そして、ドヒョンとセギ以外の人格は、爆弾魔や、高校生の女の子、自殺願望の男の子、と、恋の相手にはなり得ないキャラクター達。

普通に考えて引いてしまうので、リジンが、多重人格を差し置いても好きになるくらい、ドヒョンやセギは魅力的でなければ納得できない。っていうか何で好きになった!? って思ってしまった。可哀想だから?助けてもらったから?

明るく楽しくて、小説家で才能もあって、優しくて一途に想ってくれるリオンの方が…っていうかリオンがいいよ!って思ってしまったw 兄だけどw

こんな兄がいたら大変ですね~
他の男が色褪せて見えそうだから!

これは私がパクソジュンが好きだからではなくて、脚本の問題な気がしたのですが、どうなんでしょうか。

そして、ヒロインのファンジョンウムさんが騒がしくてうるさく、前半好きになれませんでした。「彼女はキレイだった」も同じ感想を持ったので、脚本のせいではなくて、あんまり私の好みではない女優さんなのかも?

このドラマ、「ジキルとハイドに恋した私」とかなり共通点がありました。

・主人公は財閥の御曹司で、多重人格を患っている
・多重人格になった原因は、幼少期のトラウマ
・多重人格の2人が1人の女性に恋をして、三角関係になる
・財閥にはライバルがいて、多重人格を理由に攻撃しようとしてくるが最後に逆転勝利する
・主人格ではない恋のライバルは、最後消えてしまう

設定と起こる事態が大変似ていますね。ドラマから受ける印象は大きく違いますが。

肝心の2人の人格との三角関係、「ジキルとハイドに恋した私」の方が、良かったんだけどなー。

セギ、かなりあっさり最後消えてっちゃって、えっそれで終わり?って感じたし、別人格が6人もいるため、それぞれ風呂敷畳むのに大忙し、(それぞれそれなりに良いんですが)セギのストーリーが薄くなってしまったようにも思いました。

財閥のライバルのくだりも、多重人格だったのが治った事で、ライバルに勝ったという設定のジキルとハイドの方が、良い着地だったと思いました。

ヒョンビンに本当にオファーがあったのかわかりませんが、ジキルとハイドを選んで、私は良かったと思いました!

何故ダブルスコア以上で「キルミーヒールミー」が支持されたのか、理由がわかりませんでしたが、世間的評価は圧倒的に「キルミーヒールミー」ですよね。

私がヒョンビンとパクソジュンが好きで、目が曇っている可能性もw

パクソジュンのキャラが良すぎて、好きになっちゃったから、主演のドヒョンとリジンのハッピーエンドを心から喜べなかった、ってことかもしれないです。
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