真実にすげ変わった嘘と嘘に成り下がった真実が同居する心療療法、死を享受して生を繋ぐシェフである夫というキャラ設定の相乗効果、ちょっとやりすぎ感もあるがフィクションとして受け入れられるコロニアディグニダまで絡ませる、シャマランがウハウハして撮ってそうで何よりです。ただ監督したのは1/9話だけで、それ以外の話数との実力差がドラマより残酷。人間の醜さは寄りで、ホラー的な怖さは引きで、“人間の感情は末端に宿る”を表現した手元だけを映す冒頭の会話 あのショット他の監督ならサイズもうちょっと引いてただの2ショットになるところ、あの1カットだけで大当たり確信したが1話で明確に示してくれた指針は即座に侵食され音で誤魔化す低俗なオカルトドラマに堕ちちゃった感じ。シャマランが好きそうな幸薄系のスレンダー美少女ネルタイガーフリーがなかなか良い。あとロンウィーズリーがロンウィーズリーのままでなんかよかった。シャマラン全部撮ってくれよ。
