このレビューはネタバレを含みます
放送部の仲間が高校、大学、社会人と歳を重ねていく様を追っていくのが、正に青春の観察といった風でとても好きなテーマ。
兰天野にも林嘉泽にも愛想を振り撒く苏灿灿は思わせぶりな態度でどうなのかとも思っていたが、林嘉泽のことが好きだと思って接していて兰天野とは単に接しやすい友達として関わっていたと思うと腑に落ちた。自分自身でも本当に好きなのはどっちなのかと分からなくなっているのを見ると尚更そう思う。
一般的な恋愛ものと違い、誰と誰が関係になるのか始めは分からず、しかも主役以外の各登場人物も皆恋愛感情が芽生えていくので、常にときめきがある物語。
人の気持ちは変わるので、好きが嫌いになり嫌いは好きになるというのが、教訓めいていて印象に残った。
苏灿灿が兰天野と林嘉泽のどちらを選ぶのかは明確には分からないまま進展していくが、兰天野を選んだ瞬間、何だか安堵の気持ちになった。憧れよりも自然体でいられることが大事なんだと感じた。
兰天野が1人アメリカへ留学して苏灿灿と別れるのは“致我们单纯的小美好”のような展開で見ていて辛い。
周囲が就職していく中で自分1人勉強する苏灿灿の焦りや、卒業と共に皆それぞれの道に歩んでいく様は正に青春という感じだった。
ドラマならではの、現実に起こるには偶然すぎるという展開も少なくないが、総合的には大満足。
历嘉琪が宮司愛美に似ていた。