このレビューはネタバレを含みます
恋愛の要素もあるが、仲間との高校生活がメインで、最後まで誰かと誰かが結ばれるわけでもない。
高校生活最後の1年間だけで1つのドラマにしているので、とても濃密に彼らの青春に浸れる。
祖母のアルツハイマー病や親の離婚や失業や学業のことなど、登場人物それぞれが様々なの困難に直面し、そのたびに仲間と乗り越えていく。
その助け合う気持ちが見ていて清々しい。
終盤にかけ、家庭の事情も汲み取りながら勉強に打ち込んでいく杨夕の変わっていく様は、前向きな気持ちにさせられる。
それぞれが進路を悩みながら最後は別々の道を歩むべく別れていくのは儚く、正に青春という風だった。
自分もそうだったのだが、人は色々な出会いや経験や決断をしながらそれぞれの人生を生きていくことを改めて感じ、感傷に浸ってしまった。
コメディのような一幕、感動的な場面、一部はサスペンスのような回もあり、充実感の得られる作品。