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砂の塔〜知りすぎた隣人のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

砂の塔〜知りすぎた隣人(2016年製作のドラマ)
4.3
平凡な主婦、高野亜紀(菅野美穂)は、家族で憧れのタワーマンションに引っ越してきた。
しかし、そこに住むプライドや虚栄心にまみれたタワマン主婦たちに振り回されることに…。
子ども達が浮いてしまわないために、必死で馴染もうとする亜紀は、上の階に住む佐々木弓子(松嶋菜々子)と出会い、他の主婦と違って親切な弓子に救われる。そんな中、体操教室の見学に行った亜紀は
かつて隣に住んでいた年下の幼馴染・生方航平(岩田剛典)に再会する。
タ ワマン主婦の頂点に君臨するボスママ・寛子(横山めぐみ)のお気に入りの航平だが、実は亜紀には他人には語れない“秘密"があり航平との関係を隠すのだが、それが最初の“ママ友いじめ"につながっていくーー。その頃、連続幼児失踪事件=通称「ハーメルン事件」が世間を騒がしていた。
警察の捜査を嘲笑うように次々と幼児が失踪していくが、誘拐犯の手がかりは一切見つからない。
警察の捜査が行き詰まる中、ベテラン刑事・荒又(光石研)は失踪した子の母親の共通点に気づく。
そして、「ハーメルン事件」の影響は亜紀の息子・和樹(佐野勇斗)と娘・そら(稲垣来泉)にも忍び寄っていた…。
最初は、セレブ妻がママ友カーストの上位にいるママ友達と亜紀のセレブ妻に合わせてご機嫌をとることに精一杯で主婦業をやる奮闘を、亜紀がセレブ妻のボスにいじめられながらのママ友達の見栄と意地の張り合いを絡めて描いていく中で、亜紀をママ友達の中で孤立させるために暗躍する弓子の企みが浮かび上がる展開が、ママ友カーストあるあるに満ちていて、「嘘がママ友カーストを家族を崩していく」展開はリアルでスリリングだった。
だがハーメルン事件の犯人探しや正体はぶっちゃけストーリーのメインではないので、犯人の正体が明かされる展開は伏線もない唐突な展開は残念だった。
菅野美穂と松嶋菜々子の好対照な母親対決、複雑な役を演じた岩田剛典の好演が光るサスペンスドラマ。
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