きょんくん

ザ・ラウデスト・ボイス―アメリカを分断した男―のきょんくんのレビュー・感想・評価

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映画の
「バイス」
「記者たち」

を鑑賞して

「スキャンダル」

もみていたので
この頃のアメリカをなんとなーく把握していた感。

そしてドラマ

「キングオブメディア」

ってルパートマードックとかマードック一族を参考にしてるんだなあとか。
でもどっちかっていうとルパートマードックより本作の主人公ロジャーエイムズとかディックチェイニーよりの人物っぽく感じるんですよね。
キングオブメディアの一族の長は。


すみません知ってる方には当たり前なんでしょうけど
このドラマの
ルパートの2人の息子たちをみて
説得力が凄かった。
映画「スキャンダル」でも息子登場したけど気づかなかった…

初っ端から蛇足が甚だしいですが

そんな映画やドラマを鑑賞済みの上の視聴。

主人公ロジャーエイムズの最期までを描く本作ですが

メディアの使い方影響力そして一部の人々が何を求めているのか
恐ろしく理解している
ロジャーエイムズはそういう意味で本当に天才的な才能を持っていた。
それだけは認めるなあと。
特に自分と同世代の男性の声を下衆なぐらいに代弁できた。

人は決して崇高なだけではいられない。
多分。

でも利己的で自分が1番でいいと言っている。

副題のアメリカを分断した男っていうのが的を得てるなあと。

対立を煽って
相互理解を拒絶して
許容や許しはない。


そういった彼の「功績」パート



映画「スキャンダル」で描かれるパート。

最早説明不要と思われますが

ただ秘書のジュディとの関係だけは
まともだった。
この信頼関係は映画の方では全く無かった気がするんですが…(確証ない)
だとしたら
ロジャーは最悪だけど
それだけじゃないという事かもしれない。

とも思うのでした。
少なくともジュディにとってはそうだった筈。



人は信じたいものだけを信じる。
よくも悪くも。

今の情報が溢れる時代に
何が正しいのか
信ずるに足るのか
自分の取捨選択は人任せの情報だけでは駄目だと改めて思いました。



ところでラッセルクロウはもちろん特殊メイクだとは思うんですが
なんというかしっくりし過ぎてて怖いレベル!

アカデミー賞主演男優賞とったチャーチルのゲイリーオールドマンよりしっくりきてた。
尺が違うからそう感じるのかもですが。
きょんくん

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