特捜最前線の25の情報・感想・評価

三鷹で起きた奇妙な連続殺人事件… 不動産屋・柴崎とサラ金業・武藤がドスで殺されたのだ。現場に山代太鼓が録音されたテープや九谷の細字焼が残っていたが、その細字で「天に代わって二人を処刑する」と書いてあった。神代は七年前に山代温泉で起きた未解決事件を思い出す。それは、二人組の男が未亡人と2人の娘を強姦した上に刺殺した陰惨な事件。被害者一家の生き残りである新家一也という青年が第一容疑者となり、吉野たちが石川県に飛ぶ… 七年という時の中で恨みを抱えて生きた青年と、傷つきながら生きた女ふたり…長坂脚本の割にトリッキーさはなく人情に全振りした一編。吉野の感情暴走が凄まじく、後輩の津上がそんな吉野に暴言を吐き、それを桜井が「津上、言い過ぎだ」と注意するトライアングルがツボでした。