このレビューはネタバレを含みます
キム・ダミの演ずるイソがもろにツボにハマり、最後まで目が離せませんでした。
小悪魔なだけでなく、ドラマの重心となり、ストーリーの通奏低音のように好き好き言ってましたね。頭撫でられてキュンキュンしてるのは、もう最近だとセクハラかパワハラかって感じだけど、本人があんなに喜んでくれるならいいか。
ま、とにかく彼女が最高!私の好みでは短い髪のまんまがよかったけどなあ。
話の中心は復讐譚と成功ストーリー、それに三角関係。悪役である長家のサイコ親子が、異常で、常軌を逸してしまっている。敵が強くないと盛り上がらないのがドラマの力学だが、あたしゃ復讐劇はどうでも良くて、登場人物の変化ばかり気になってました。
脇役がどんどん魅力的になってくる脚本はさすが。でも、パク・セロイが中身なしすぎておかしいだろ、という感拭えず。店を出すときに、基本が大事と言っておきながら素人に料理まかすとかないからね。この主人公には決断力はあっても、心が引き裂かれそうな葛藤が足りない。復讐もののベクトルは一方向に向かいがちで、最新の注意が必要なのだ。ドラマは葛藤であり、葛藤のタペストリーなのである。
だから、最初から最後まで、イソがよい。私にとっては完全に彼女の物語でした。
#少年マンガが読めない人の感想です。