石立鉄男のユニオン映画シリーズ4作目。

当時『パパと呼ばないで』（シリーズ3作目）は見ていた記憶はあるのだけれど本作は今回が初めて。1話だけ試し見のつもりが気がつけば全26話鑑賞。

コミカルなオーバー演技は今のドラマでは決してありえないけれど、何故か心地よく感じるのは私が昭和世代のためか。

石油ショック、物価上昇、男女平等など50年ほど前の作品でありながら、現在とあまり変わらない世相を描いている点は興味深い。世の中ってそんなに変わらないものです。

大原麗子の驚くほどの美しさは必見。大野雄二作曲の山口いずみの澄んだ歌声のオープニング曲も必聴。

こんな懐かしの昭和コメディを楽しんでいる私は今確実に、終幕に一歩一歩近づいているのだろう。調べてみると天才子役の杉田かおる、２コ上だった。さん、ね。杉田かおるさん。

＊子供の頃に観たときは何にも分からなかったけど、なんか温かいホームドラマだったなぁ。

まだ鑑賞途中だが、50年前のドラマにも拘らずコメディホームドラマとしての完成形が見える。
この基盤が引き継がれ、個人的には最後の家族ものと位置付けている”一つ屋根の下”で結実するのではないか。
個々のキャラは皆個性的で、石立鉄男が主役としてストーリーをリードし、また大原麗子は最高に美しく、総じて素晴らしい。
面白さに時代は関係無いと感じさせてくれる一作。