デブチンバラ

カルテットのデブチンバラのレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.0
平坦な道ばかりを描いていてもドラマにはならない。やはり上り坂や下り坂も描く必要があるだろう。そして、もう一つの坂である"まさか"である。このドラマはこの"まさか"が実に効いている。個人的に大好きなのは第6話だ。松たか子演じる真紀と宮藤官九郎演じる真紀の夫が別々の場所でお互いのことを語り、そこに回想シーンが重ねられるのだが、そのとてもシンプルな構成の中に、お互いの気持ちのズレが描かれ、恋愛や結婚について非常に考えさせられたのだ。それにしても坂元裕二はセリフが上手いな! おしゃれだし、エスプリが効いている。
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