かたくり

カルテットのかたくりのネタバレレビュー・内容・結末

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃくちゃ面白かった。小説を読んでいるようで、じわじわ胸に来るものがあった。ある特定の17歳の子に向けて書いたと聞いて、びっくりした。17歳の子なんて出てこなかったのに、でも少しわかる気がした。

好きなシーンは、唐揚げレモン論争、アジフライにソースも醤油もいけたらモテる、私と別府くんの早朝にベランダでサッポロ一番を食べたら美味しかったエンド、コルセットをつけて紅、ボーダーは被るでしょ、5文字しりとり、演奏前の4人の習慣、冬にアイスを叩いて食べる、泣いてご飯食べたことある人は生きていける、画鋲も刺せない人間、趣味にできたアリは幸せ、夢にしちゃったキリギリスは泥沼、音楽はドーナツの穴みたいに欠けてる人がやるもの、偶然なのか運命なのか、家森の「やってみて」、元気があったら人は結婚なんかしない、20代の夢は男を輝かせるけど30代の夢はくすますだけ、靴下に恋してる、浮気はバレなかったらしてもいいってズボン履いてるけどノーパン、へぇ〜を生まないで、人を好きになるって勝手にこぼれるもの、まきが警察に行く時にトイレ行ってきます、センキューパセリ

夫婦って別れられる家族、愛してるけど好きじゃない、ってすごく的を得てる。好きだってことを忘れるくらいの好き、が続くことはなかった。戻ってきた夫に抱かれたいと思うまきさんが可愛かった。

別府さんが、その頃ちゃんとしてなかった子達は今、世界中で活躍して…ちゃんとしてた人は、これ。でも、最終話で夢をみてひとつも損はなかったって言ってて、家森さんとすずめちゃんのちゃんとしてないところが好きだから、最高に甘やかすって…
自論で、大学生はバイトをしない方がいいって思ってて、何故かと言うと、働いてないで大学の勉強、他の勉強、読書は財産で、好き勝手遊べるのは大学が最後、なのにつまらないバイトをしている時間ってすごく無駄だと思う。だから私も別府さんの気持ちがわかって。芸術の分野に進むのであれば、働くな。白い目で見られてもいいから、働くなって思う。教師になりたくて塾講とか、デザイナーになりたくてデザイン会社のアルバイトとかなら、インターンシップみたいなもんで経験値になるし容量わかるからそれは積極的にやるべき。まあただこの自論はバイトを1つ辞めた大学生の自己肯定論なんだけど。けど現実問題、時間あっても何もしない。こうやってドラマみたり、漫画読んだり、ものを考える時間が増えたは良いものの、不規則な生活を送ってる。夢があるんだから、やらなきゃ。損しないから。