ゆき

MIU404のゆきのネタバレレビュー・内容・結末

MIU404(2020年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

知人にオススメされて鑑賞しました。
王道の凸凹コンビの刑事ドラマで、基本的に1話完結で進んでいくため見やすかったです。
一方で、社会問題にも触れらており、少し考えさせられる内容でもありました。ただ、シリアスになりすぎないようにコメディ要素を挟む工夫がされてるので、気軽に見れて良かったです。
志摩の過去に触れる話では、一触即発のような重い雰囲気になりかけている場面でも、茶化すような台詞の返しで場の雰囲気を軽くしていて凄いなと思いました。
個人的には第5話「夢の島」が印象に残っています。技能実習生の闇は以前から知っていたので、マイさんの日本への失望を吐露する場面は、フィクションであっても悲しくなりました。また、特定技能1号があると最後に紹介されていましたが、どれくらい浸透しているんだろうなと気になりました。
九重世人演じる岡田健史さんは、やっぱり端正なお顔立ちをしていますね。2世として葛藤しながらも、何だかんだ良いとこの家の子感がとても似合っていました。
そして、成川岳演じる鈴鹿央士くんはこれから注目の俳優さんだなと思いました。おぼこさが残る愛らしい顔立ちで、演技も上手かったので今後出演する作品には注目したいなと思います。
終わり方は、菅田将暉さん演じる黒幕のクズミが捕まることで幕引きされるのですが、「俺はお前たちの物語にはならない」と言って一切の過去を明かさないところがめちゃくちゃ良かったです。実際には関わりたくないキャラではありますが。
どんな悪役にもそれ相応の可哀想な過去があって、それが原因で悪に染まってしまったと知らず知らずのうちに思い込んでしまっている部分が少なからずあるのでハッとする台詞でした。このままクズミの過去は謎のままにしておいてほしいなと思いました。
最後にはマスク姿でコロナが蔓延している現実とリンクするところもいいなと思いました。
途中で「アンナチュラル」の施設も登場していたので、次はそちらを鑑賞しようかなと思います。
ゆき

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