いも

MIU404のいものネタバレレビュー・内容・結末

MIU404(2020年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
今までずっと邦画の役者の演技の臭さが苦手だったけど(頻繁に雨の中で叫んだり記憶を無くしたりw)、それは殆ど脚本と演出の責任だったのでは?
と思えるほど、役者は全員、演技上手かった。そんなに鼻にもつかなかった。

脚本で時事ネタと社会問題を問題提起し、大衆に自覚させる。テレビというツールをうまく使って、教材にもできる。エンタメを盛り込むことで、人が共感し学び吸収できる。そのやり方がとても巧み。

外国人留学生の問題とか、扱ってくれてありがとう。こういうの知って、娯楽で終わらせないでほしいよな。

一点だけ。
「何があろうと人を×してはならない」という警察が掲げる正義は、主人公側が必ず言わなきゃいけない。だからシマが言っていた。
それが大衆に向けた放送が守るべき倫理なので、まあ当然と言える。「×してもおけ!」を言うと社会的にアウトだし、それが流行、蔓延するとかなりやばい。
だからちゃんと布石を打たないといけない。ある意味、良識派、平和派のプロパガンダと言える。(プロパガンダは思想の宣伝という意味だから、良い意味で)

色々な手前そう言わなければいけないから、そう言うのは当然だし、まるっきり頭からそう信じ込む人もいる。

ただ私はこれ、そこまで「絶対に守るべき人間ルール」とは思ってないんだよね。

社会的ルールとして設定されてるから、破った時に罰がある。それはそれでいい。
だからガモさんは覚悟をもって行った。
それは彼の選択だからいいんだよ。
断固とした社会ルールを宣言するシマとイブキが、ルールをリピートする思考停止にならない楔となる。

この世は白黒だけではない。灰色を認めなければ先がない。
ついでに書くと、弱者が強者を×すのと、強者が弱者を×すのは違う。
元々人間は傾斜の上に立っており、それまでにかかった圧力を跳ね除ける動きで

書き途中
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