ドスティ

ペリー・メイスン シーズン1のドスティのレビュー・感想・評価

ペリー・メイスン シーズン1(2020年製作のドラマ)
4.0
完走。
原作未読で往年のドラマも観たこと無いけど、ハードボイルドな世界観にマシュー・リスはよく馴染む。
孤独な人生に疲れた探偵が弁護士になるまでの物語。

法律はより良い人間にしてくれると信じ、過去の罪を償う為に他者を救うペリーの最終弁論は素晴らしかった。

陰惨な乳児誘拐殺人事件に腐敗した警察や政治、酷い人種差別や性差別にカルト教団など盛り沢山ながらスローテンポでやや冗長なのが惜しい。

禁酒法時代の空気感や役者の演技は安定のHBOクオリティなのでシーズン2に期待。

くたびれた色香漂うマシュー・リスとシェー・ウィガムのコンビもっと観たかった。

優秀で秘書以上の仕事をこなし事務所を支え女性の恋人がいるデラ大好き。
新興宗教団体のカリスマ伝道師タチアナ・マスラニーも強烈で、白眉はラスト。

黒人巡査として葛藤するクリス・チョークも良かったし、名優ジョン・リスゴーやベテランのリリ・テイラーもさすが。
わだかまりが残る結末も滋味深い。
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