皐月

私たちはどうかしているの皐月のネタバレレビュー・内容・結末

私たちはどうかしている(2020年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

正直、あまり期待せずに観てみたら
ミステリー要素の深さ、家族愛や恋愛の切なさと絶望
明らかにドロドロしている人が犯人に関わっているなというのは感じながら
観ていて意外な人が犯人ではというのが思っていてやっぱりそうだった...

でも、1番好きだなと感じたのは江戸時代とかからある古き良き着物姿の魅力と和菓子への情熱と和菓子の意味を知れた事
和菓子職人の奥ゆかしさを感じれたし
和菓子1つ1つの意味や繊細さを職人の心が鏡として和菓子になる
それも、観ていて興味深いものがあった

しかし、愛されたい人に愛されない悲しみが憎しみになり自らを追い込み
周りの人を傷付け孤独になり罪悪感を感じてからのラストは悲しい

憎しみというのは愛というより執着のように感じる
愛する人の気持ちは最初から他の女性で自分になかったのは女性としてとても苦しいけれど
愛は時に愛する人を想い自由にしたり
相手を想い離れる事でもあるから
どうしたって気持ちがないなと分かるから
執着するより失恋の苦しみを感じて離れていたら
相手の幸せ想えた自分を誇れたんじゃないかな
有名な和菓子屋の妻だとしても

ただ、正直妻がいる夫と関係を持つ女性はやっぱり幸せにはなれないなとも感じながら

七桜と椿は幼い頃から和菓子への情熱があって絆があった
同じ春に咲く花
2人がラストで夢を叶えた事が悲しい最終話でもあったなかで
家柄故の悲しみや絶望もあるけれども
幼い頃の約束を叶えて
作りたい和菓子を作り
結ばれたからにはこの2人なら幸せになれる
そう感じました

和菓子食べたくなり
お茶と新搗き大福食べながら観てました
近くに練り切りが綺麗な和菓子を売ってるお店があったから
そこの和菓子買ったらまた観ながら食べてる私が想像できるな
皐月

皐月