このレビューはネタバレを含みます
和菓子職人。
お世話になっていた家主が殺され
仲良くしていたその息子、椿に
自分の母が犯人だと指差される。
椿×七桜(桜)
結婚祝い。
和菓子勝負。相手は椿。
葉桜。「桜が一番華やかなのは一面ピンク色に染まる花が咲くときだと思います。しかし、やがて春の嵐がふきやれて、美しい花は散り、それを待っていたかのように葉が茂り、日々緑が濃くなってやがて深緑の季節が訪れます。そうやって月日を重ねてもお二人がいつまでも仲睦まじくありますように、末長くお幸せに。」
20歳になったら渡してくれと
母からことづかった手紙を謎の男から
もらう。
私は、何もやっていない。
椿は私のことなんか忘れていた。
「葉桜の 下帰り来て 魚に塩
ねぇ、あんたさ、俺と結婚しない?
笑)冗談、忘れて。」
「いいよ。しましょう、結婚。」
「本気で言っているのか?」
「そっちこそ。」
「…名前は?」
「七桜。花岡七桜。」
「じゃあ、七桜、本気で結婚する気があるなら3日後の26日正午、光月庵にこい。来るも来ないもあんたの自由だ。でも、もし来たら、後戻りはできないからな。」
支援を申し出てくれた馳屋さん。
その娘との結婚式の場。
飛び入り、手土産を渡す。
何も入っていないようかん。
新月。「月のない夜は星の瞬く光がより一層キレイに見え、花は一層香りを増し、夜そのものが豊かに本質を見せてくれます。」
「光月庵がなくても和菓子の世界は美しい。
この店は特別じゃないってわけか。」
「あんた、やっぱり面白いな。
僕はこの人と結婚する。」
大旦那の豹変ぶり。。
3ヶ月で成果を上げなければその娘とここを去れとの仰せ。
婚約者ならぬ共犯者。
「あんこは私の憧れなの。」
見習いの城島くん。かわいい。
徐々に惹かれ合う2人。
憎んでいる人なのに。
「もし目の前に桜って子が現れたら、どうするの?」
「桜が目の前に?消えてもらうよ。俺の前から。永遠に。」
椿が結婚にこだわる理由とは。
命がけで助けるのとか、不器用なのとか
可愛すぎる。
そんなふうに笑うんだな。ってやきもち。
ありきたりだけどみんなすきなやつ。
落としぶみ。2つの意味。
親への想い。
隠された想い。
「でも俺、もう一つの意味の方がスキです。隠された想い。その方がなんかロマンチックじゃないですか?」
はぁ。すきだわ。
城島。能登にあるちいさな店「しまや」はすでに倒産していて、きっかけは光月庵の誰かが邪魔したせいだった。父は亡くなり、母は入院、借金が残り、復讐のために光月庵に。
ドロキュンストーリーだわ。
椿は父の本当の子じゃない。けれど、唯一大きな手で包み込んでくれた父。
祖父がさくらを褒めるたびに苦しくなって。
父を殺した人の娘である桜は父の本当の娘でありさくらが現れたら自分の居場所がなくなってしまうような。
「どんな困難があっても乗り越える。
俺が惚れたのはそういう女だ。」
助けてくれて結婚しようって言ってくれた
多喜川さんがまさかの真犯人なんて。
不倫って家族を狂わすよね。
樹さんと女将が結婚してなければ、3つの家族幸せだったんじゃないかな。
女将が道路に飛び出すなんて。
椿の目かぁ。
憎んでいてもどうしようもなく惹かれてしまうそんな人に出会えて両想いになれるってだけですんばらしいよね。