えのき

誰かが、見ているのえのきのレビュー・感想・評価

誰かが、見ている(2020年製作のドラマ)
3.2
新しい取り組み自体は評価できるものの、、、

香取慎吾が部屋で1人痙攣する物語。
日本で作られたシットコム作品ということで物珍しさから鑑賞した。

シットコムの重要な要素である「キャラクター」と「コメディ」の要素があまりに合わなかった。

まず登場人物に魅力が感じられなかった。コメディ作品である以上現実には存在しないようなキャラクターが多く出ることは仕方がないけれど、本作の登場人物たちはあまりに「臭い」。魅力に関しては、主人公の「舎人真一」ではなく「香取慎吾」が押し出されているように演者自体の魅力を前提として作られていた。それでは物語としてつまらない。

ギャグ自体は好き嫌いもあると思うけれど、私には笑いどころが全く合わなかった。リアクション芸でなく掛け合いで笑わせてくれ。

また、観客がいるからかもしれないけれど、もう少しシーンをカットしても良いのではないかと思った。明らかに間延びしていたりテンポが悪いシーンがあったりしても垂れ流しにしているのはよろしくない。作品自体に海外のシットコムを模倣した要素が多く見られるのだから、編集や撮影ももう少し寄せたら良いものを。

全体的に私には面白みを感じ取れなかったものの、日本でも海外のシットコムのような気軽に楽しめるドラマが普及したら良いなと思うので、本作のような取り組みには非常に満足である。途中までしか見ていないけれど最後まで観るべきなのかなあ……。

あとメタ要素は絶対に許さん。
えのき

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