木蓮

呪怨:呪いの家の木蓮のレビュー・感想・評価

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
-
二日酔いによる頭痛で何もできず部屋で1日こもって観ることにしたのがこの呪怨…
頭痛の効果も相まって観賞後の気分の澱みっぷりがすごいことになった笑

呪怨シリーズを観たのは本作が初めてなんだけど、現実の平成の陰惨な事件史とも絡みあいながら一つの家を中心に呪いが繰り返されつつ集約していくストーリーラインは非常に秀逸。平凡な一軒家に過ぎないのに気づかないうちに絡みとられていくような瘴気に満ちた家の造形も絶妙に不気味でよかった。
エログロ描写はかなり露骨というか、全裸監督とかNetflix日本オリジナル作品に通ずる価値観なのかなと思って若干萎えてしまったけど、あの電話機の場面が実際の殺人事件に基づいていることを知った時はなんともいえない恐怖を覚えた。たしかにあの時代に起きた事件とそれらに関する報道に共通していた「残酷さ」と「陰惨さ」の空気感はこういうものだったのかもしれないとも思う。
これまでジャパニーズホラーはなんとなく敬遠してしまっていたけどもっと色々観てみたくなったな。次はオリジナルビデオ版に挑戦したいけど耐えられるだろうか…。
木蓮

木蓮