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呪怨:呪いの家のmotoietchikaのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いろんな惨劇の時間が積層する呪いの家。『私たちの家』的な空間で、ほとんどSF。すべての時間がスパークする5-6話は快楽。黒沢清的なホラーをちょっと期待したけど、霊的なものというより狂人の話だった。胸糞っぷりがヤンマガ。
何より榎本時生の演技が光り、笑っちゃうほど情報量が混沌とする4話が本当にいい。出産恐怖の題材かなり好き…。(あの帝王切開パパ、濱口竜介に似すぎ)
真正面からスプラッターやるのもうれしい。ちょいグロい霊をそのまま映すのが全然怖くない、のがもったいなかったけど。そこは正直、黒沢清の『回路』的な見せ方が良かった気はする…

細かい演出はありえねー!ってとこもあった(その時代のニュースとかそのまま引用してるのはかなりダサいしラブホみたいなアパートの照明とか)けど全体的にクソ楽しかった。1話のラストでの「これはこういう話だぜ!」ってステートメントでワクワクしたし、その点に関しては裏切られなかった。

あと霊的なものの存在が舞城王太郎の『淵の王』ぽいのも良かった。生きてる人間まじで醜く描きつつ、そこに優しさ込めてる三宅唱監督。そこかよ!
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