sayo

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうのsayoのレビュー・感想・評価

4.0
いつかこの恋を思い出して泣いてしまう、は"恋"を思い出して泣いてしまうんだと思って敬遠していたけど、"この恋を通して知り得た全てのストーリーや背景"なのだと理解できた。

4話の木穂子のメールもよかった、というか木穂子がよかった。高畑さん、日向木穂子にしかみえなくて高畑さんのときが一個もなくて、俳優さんって本当にすごいなってしみじみと思った。

練と祖父の描写が言葉少ないながらによかった。7話の音ちゃんが持ってきたレシートの読み上げ、大号泣だった。生活をしてた、意思があった、楽しもうとしていた、全部過去だけど過去の解釈が変わると今も変わるよね。

音ちゃんが、お母さんを亡くした日の空のことを誰かにずっと伝えたくてでも伝わらなかったらと思うと誰にも伝えられず21年生きて、この人なら理解してくれると思える人ができてよかったとおもった。音ちゃんは幼少の6年間しか神戸にいなかったのに、気を許したときに関西弁が出て抜けないのは、本当に大切で密な時間を過ごしたんだろうなぁとおもった。

私は大切な骨壺を捨てられて、しかもトイレに流されてしまったらいくら恩がある人でも絶対に許すことはできないし顔も見たくない、きっと感情は無になる。

あと朝陽さん、彼氏でも自称婚約者でも勝手に手紙を見るのは本当に嫌で気持ち悪かった。もやもやした。大切な人を守るの選択肢が、お金を稼ぐ、地位を築く、周りに認められるの人ってなんなんだろうね。しかも君のためにやったのに感出してきて、勝手に決めて勝手に行動して誰も頼んでないのに独りよがりだなと、朝陽さんにも思った。

一生懸命に生きようとおもった。
sayo

sayo