ストーリーの随所に黒澤明の生きるや天国と地獄のオマージュが入っていて、そこに偽札などの様々な要素を混ぜている
一話の冒頭があからさまに、生きるの志村喬が病院で胃癌と宣告される所と酷似しており、そこから阿部サダヲが何か死ぬ前に自分がモノを生み出したいというのも、生きると酷似している
広瀬すずが人質に取られ、その身代金を橋から投げるというのも天国と地獄を彷彿とさせられた
そうした引用に偽札、瑛太パート、広瀬すずパート、小林聡美パートが入り混じることで、混沌とした話になっているが、坂元裕二なら、最終的に全てが収斂されていくので、期待できる
こうした坂元裕二の特徴を知らない視聴者たちは、本作についていけなかったのかな
心の底から打ち切りにならないことを祈ります。
