mei

ノーマル・ピープルのmeiのレビュー・感想・評価

ノーマル・ピープル(2020年製作のドラマ)
5.0
AftersunでPaul Mescalの演技に惹かれてこちらも観た。
さすが、このドラマ作品でも演技が半端なく良くて、何がいいかというととにかく目の動きや表情。キャラクターをそういう絶妙な仕草で映し出すのが本当に上手で、優しくて繊細なConnelをもうずっと知っているかのように愛さずにはいられなくなる。そしてMarianneのデイジーさんも半端ない。。。。。アンハサウェイとダコタジョンソンを足して2で割ったようなお顔だけど、Marianneというキャラクターをこんなにリアルに演じられるのはこの人しかいないと確信する。一見強気な雰囲気でも儚げな目線や表情が、誰も奥底には入り込めない、塞ぎ込まれたMarianneの心をよく映し出してた。
ストーリーはエモーショナルで、知的で、リアル。“Normal People”である私たち人間が持つ、弱々しくて不安定な部分を、2人の“違う“男女のリレーションシップを通してドラマティックに描きながらも、そこに常に共存する愛する気持ちや優しさをエモーショナルに見せつけてくる。2人がお互いの違いについてあえて語るシーン(しかもほぼ同じセリフ)が3度ほどあったのが良かった。2人の内側の違いではなくて、2人の外側の違いなんだっていってた。言い方難しいけど。そして最後も、2人はそんなに違うからこそ助け合ってきたと語ってて涙🥹あと2人が、お互いのことを”smartest person I’ve ever met”と思ってるのもいい。
英語字幕で見たのだけど、さすが小説がオリジナルで、しかも文学で有名なダブリンのTrinity Collegeで学ぶ2人だから、英語の言い回しが非常に繊細で好みだった。特にConnelはその性格もあり、話し方がほんっとうに柔らかくて優しい😭彼がMarianneにかける言葉に何度も涙。
最初は2人がなんでずっと一緒に恋人として幸せになれないのかがわからずなんでかなあと一生懸命考えながら進めていたけど、後半になるにつれてその辺がわかってくる。切ねえ。。2人は弱いけど、ある意味では自分という人間について常によく考えてきて、よくわかっているように見える。だからこそなのかなあと私なりに考えているけど、まだよく考えたいから2回目を見る。今日一日仕事中も頭から離れずさっき原作をポチッとしたし、Connelの優しい人柄を思い出してはなんか悲しい気持ちになってしまった😭
ちなみにダブリンには大学の時にちょっと滞在して、トリニティカレッジも見てたからすごく懐かしかったけど、その時は若すぎて小さい街でつまらないと思っていたから、今回このドラマを通してダブリンのアクセント・街並みに感動した!ダブリンでのカレッジライフ楽しそう
あとは個人的に一番テンションが上がったシーン、Marianneがあの議論好きな陽キャ彼氏と別れた後のパーティーで、Connelと二階で落ち合うところ、なんとフランクオーシャンのNikesが流れていて、しかもサビじゃなくて最後のあまり目立たないけどロマンチックで大好きなところから流れてた😭絶対あえてその部分にしたと思うと、最高すぎて意味わからなかった。
いやあ久々にいいドラマに会えた。多分これから何度も見返していくと思う。あとシーズン2に関しては、今は考えてないって公言されてるらしいから本読む😢
mei

mei