ぱりぱり

阿修羅のごとくのぱりぱりのレビュー・感想・評価

阿修羅のごとく(1979年製作のドラマ)
4.0
テーマとしては、家族に渦巻く複数の不倫。不思議なことに、不倫をしている男女はこのドラマに出てくる他の夫婦や家庭よりも安心感、平和な家庭らしさがある
そして、浮気をしている人たちはとっても品がいいのに、どことなく色気が漂っている
例えば、綱子が浮気相手と綱子の家の寝室にいた時、電話が鳴り、電話を取りに薄着で居間へ行ったたときに、浮気相手が毛布を持ってやってきて、綱子の隣に座って綱子と自分とに毛布をかけて2人で電話の受話器を聞いているシーンはすごく好きで何回か見た

だから浮気したくなるのかなあとまで思ってしまった

シナリオが向田邦子なだけあって、会話劇のよう。もともと何か話す内容やテーマがあっても、そこから少し話が脱線する(大抵食べ物の話)ところだったりが現実味というか、ドラマならではの日常感を醸し出している。

でも、シナリオだけではなく、どの俳優も本当にうまい...!
勝又さんと滝子の恋の行方が気になる