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アメリカン・ホラー・ストーリー:NYCのicoのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今までと全く違う毛色の作品だった。ので、いつもの雰囲気を求めてる人は微妙だと感じるかもしれない。ホラーか?と言われるとホラーでは、ない。
ただ、ドラマとしてとても素晴らしかったと思う。
ゲイに対する当時の扱いの酷さやHIV感染の恐ろしさを、70-80年代の映像作品(光やスモーク、フェードインアウト)を意識して撮っていたのがよかった。
感染症の恐ろしさを体験した現代の視点から観ると、少しずつでも時代は前向きに変化しているんだなと思った、ただ、代わりにいまだに同性婚が許されていない日本政府に対する怒りも湧いた。生命保険の場面、観てほしいよ。
これまでのこのシリーズはキャラクターに感情移入して観るものではなかったんだけど、今回は感情的に辛いシーンがあって、その辺りも他作品とは異なる部分だなと思った。主演2人の演技がすごく良かったのもある。
テオの死のシーンと、最終話のセリフのないシーンが、詩的で素晴らしかった。
迫り来る死をこんなふうにも描けるんだなと、このプロジェクトの底知れぬ可能性を改めて感じました。
あ、でもレズビアンの描き方は微妙だった。魔女的な感じだけで終わってたのは残念かな、、
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