長安二十四時の37の情報・感想・評価

エピソード37
第37話
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tanzi

tanzi

なんという寒々しい宴。 皇帝はわざと太子を衆人環視のなか、恥をかかせる。 色んなドラマで太子をいじめ抜く父帝は見てきたけど、コイツが最も残酷やと思う。 「私にとっては先生の方が、よほど父に思えます」 本音をぶつけるも、毒親には少しも響かない。 自分の子にすら少しの情も持てない人間が民のことを考える余地があるだろうか。 そんな皇帝も以前は明君と人々から慕われた時もあったという。 老いるとはかように人を変質させるのか。 制作者毛順は莫大な予算を飢饉に苦しむ民でなくかような華美な灯籠にかける朝廷に知らしめるのが動機だという。 現に我々の日本でも、飢えた子供たちがいる一方で意味のないプロジェクトマッピングやキックバック目当てのODAで海外に予算をばら撒き、子ども食堂なんて民間ボランティアに押しつけ“自己責任“と切り捨てる政府やシンパのもとで苦しんでるやん。 こうなってくると、何が善か悪か判断しかねるのな。そして、龍波の言う通り喜びの絶頂で吹き飛ばされる皇帝を見てみたい気にもさせる。 さぞすごい光景だろう。 ところで小敬が毛順を爆発させちゃったけど、太上玄元灯楼にはなんの影響もないの?構造がイマイチ分からない。