長安二十四時の38の情報・感想・評価

エピソード38
第38話
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tanzi

tanzi

辛い回。 ほぼ第八団の回想。 ここで龍波がかつて第八団で共に戦った戦友であることがハッキリと分かる仕組み。 大陸古装ドラマや歴史ドラマでよく見かけるけど、歴史が示す通り味方の援軍もなく自軍上層部の思惑で玉砕どころか餓死寸前に追い込まれる兵、という戦局は枚挙にいとまがない。 自分はそれを見るたびに、先の大戦において硫黄島で亡くなった祖父を思わずにいられず、鉛を飲み込んだみたいな重い重い気持ちにいつもなる。 だから戦争には心から反対やねん。 飢えと敵襲に晒されながら、第八団の心の支えは聞隊長の語る平和で穏やかな長安の物語。 「人は多少の夢があって生きてゆける」 生きて長安に行く、数少なくなった兵たちが支えにした憧れの地、長安。 そして死んだ仲間のためにもその長安を守ろうとする張小敬のブレない闘志の原点がそこにあることが理解できる。