長安二十四時の46の情報・感想・評価

エピソード46
第46話
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tanzi

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とうとう張小敬と蕭規の肉弾戦。 生死を共にした仲間の無念を胸に刻みここまで生き延びた2人がなぜこんな風に戦わなくてはならないのか悲しくてやり切れない。 夜明け前、大吉酒店の店先に唐の旗を立て皇帝がここにいることを声高に報せ第八団旗手を名乗る蕭規。 その報せは右相にも靖安司の何執正の元にも伝わる。 同時に出発する右驍衛(右相)と靖安司の旅賁軍。その両軍にシレッと混じる熊幇の男達。元載の仕込みかい。 おいおい、甘大将軍は「公にせぬため陛下以外は全て殺せ」とか指示してるやん剣呑な。 にしても、聖人はおもろすぎる。 このデカい男達が戦っているのに平然と座っていられる神経が太いやん。 当然自分を殺そうとしてる事もわかってるのに、この期に及んで息子の悪口を吐きまくるとか。 やがて「仇は討たせてやる」ときた。 「ただし朕の民は逃すと約束してくれ」そして静かに「朕が 付き合う」と蕭規を真っ直ぐに見る。 ここにきて、聖人は覚悟を決めたのか。 この時の馮嘉怡の演技がすこぶる良い。毒親で傲慢で天然で人間臭くそしてカリスマ性があり自分を神と例えるサイコパスな肝の座った皇帝陛下のなんと魅力的なことか。 間の悪い事に蕭規が娘を連れた父親を逃してやるも密かに包囲していた両軍から射られてしまう。お前ら! 蕭規と小敬が残された少女を救いに出る。そこへ「朕は唐の皇帝である!子どもを傷つけた者は九族皆殺しだ!」と皇帝が怒りも露に叫ぶも紛れ込んだ熊幇の奴に矢を放たれる。 「これが皇帝陛下ご自慢の唐だ」勝ち誇ったように笑う蕭規。 ここでも朕は決して過ちは認めない。 そして死場所を探していた龍波は、「安西都護府 隴右道 第八団 旗手の蕭規」として唐の旗の下で死んでいった。 残された張小敬の慟哭に自分も涙が止まらない。