はつみ

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいのはつみのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ギャラクシー賞なんかも取っちゃったり、当時ツイッターでトレンド1位になったりとかなり話題だったらしいドラマ。

タイトルぐらいは知っていたが、全然興味もなく全く見てなかったのですが映画の予告見て興味沸いて、しかもちょうどアマプラに来たので見ました。

面白い!!!!
あほファンタジー設定である「童貞のまま30歳になると人に触れるとその人の心が読めてしまう」という設定が最大限発揮されている。
その面白設定を生かした、色々なお遊びがすべて面白い。

主人公は冴えない男・安達くん。安達君が上記の通り魔法使いになってしまうのだが、ある日イケメンで仕事もできて爽やかで女性社員からモテモテの同期・黒沢の心を読んでしまう。すると、実は黒沢は安達のことが好きだったと知ってしまうのである。

この入り完璧じゃないか?
この黒沢という男が本当にすごい綺麗な顔してて、俳優の町田啓太の名前を完全に覚えました。
この爽やかイケメン完璧野郎が、実は冴えない男の自分を好きでしかも心の中では「安達かわいい」「安達のほくろえろ!」「安達に似合うと思って買ってたパジャマ役に立ってよかった」とかアホアホで時にも気持ち悪いことを考えているというギャップ萌え。
そして、それに対して安達がぎょっとしたりちょっとびっくりしたりドキドキしたり、実は嫌じゃなかったり「意外と黒沢ってかわいいじゃん」と思ったりするのが良過ぎる!!!!!!!!

平和な世界で誰も傷つけたり傷つけあったりということがほとんどなく、最終的に絶対ハッピーエンドになるという安心感がストレスフリーに気軽に見られる。

25分かける12話とか一瞬で過ぎ去るレベル。

安達役の赤楚衛二もすごく好みの顔ではないんだけど、黒目がちで上目遣いのシーンとかが多発するんですが、これ製作陣めちゃくちゃよくわかってるな!!!!!!!!!!!!安達めっちゃかわいいんだよ!!!!!なんか、もうあざとさに振り切ってて私服とかスーツ以外ほぼほぼ萌え袖だし、なんだろうか、その黒沢が「安達かわいい」って思わず思ってしまうのが分かりすぎてしまうくらい本当にかわいいんだ。

サブCPに柘植と湊くんのほうは正直あまり興味がなかったので、そのターンになるとちょっと退屈になってしまった。
ただ湊くん役の子、めっちゃかわいいし金髪めっちゃ似合うし好き。
柘植が浅香航大がやってて、浅香航大のイメージって「見えない目撃者」のイメージがあったから「え!?こんな顔でした!?」ってずっと思ってた。今でも思ってる。
柘植気持ち悪いキャラで嫌いじゃない。

一番衝撃を受けたのは4話の藤崎さんという女性キャラクター。
BLにおいて、女性キャラクターとはだいたい主人公たちを応援する腐女子or一般人、それかCPのうちどちからを好きでどちらかに相談したりとかする当て馬役になるんだけど、藤崎さんはまぁ結果言えば応援する一般人なんですけど、さらにその上を言っていて、彼女は恋愛に興味がない人なんです。両親から「結婚は?」とか言われてるんだけど世間一般の「普通」は結婚するものっていうのが、重荷になっている。アセクシャルorアロマンティックをにおわすような感じだったのがすごく良いとおもった。
BLという同性愛というところをついていて、さらに恋愛に興味ない人、人を好きになれない人をしかも女性で表現したというのが本当にすごいと思った。同性愛者だけじゃなく、どういう人にも間口を広げているというか・・・。


これは個人的な趣味ですが、正直黒沢が告白して付き合うまでの8話がすきですね。特に、1,2話のまだ安達が黒沢の想いに動揺してるところとか。やっぱり個人的にはそのやり取りが一番の見どころで、付き合ってからはちょっと落ち着いちゃってう~~ん、あとヤるだけじゃんって思っちゃいましたね…。
いや、付き合ってからのイチャイチャも大好きなんですけど。

魔法がなくなる=・・・・ って直接的な描写が説明がなくとも、それだけでこの二人がヤったことがすぐわかるのもこの設定の妙だなと思いました。
はつみ

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