磯野わかめ

カムカムエヴリバディの磯野わかめのネタバレレビュー・内容・結末

カムカムエヴリバディ(2021年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2021.12.22安子編雑感
2022.2.9るい編雑感
2022.4.18ひなた編雑感

戦前戦後まで一気に駆け抜ける怒涛の展開は、私にとってはテンポよく進むのでとてもよかった。

英語を学ぶことで稔を想えた安子が、るいとカムカム英語を聞き絆を深めていったのに最後はるいからI hate youと言われる。安子にとって1番辛い一言。今作では何かをすれば何かが返るという点をきっちり回収されるので、今後安子がるいにどう返すのかを心待ちにしてます。
ここまで急展開にすると行動が破綻してめちゃくちゃになるところが、全キャラ納得の行動を取るので腑に落ちる。
逃げるようにアメリカ行きを決断した安子。瞬間流れ始める主題歌アルデバラン。歌詞が安子とるいの関係を思わせるようになっている事に今更気づき、泣いた。
安子‥るいを捨てるんか?その先に幸せはあるのか?
安子が目指したひなたの道にたどり着くことはできるのか、るい編楽しみです。

安子編とは打って変わって明るい大阪編。るいが妄想少女で心の声で話すシーンの方が多い事もあって面白い。雉真家で話す事があまり無かったのかなと推測してしまうけど‥。
そんなるいがいろんな人間と関わりを持つ事で、少しずつ確実に妄想が少なくなり、自分の声で発言するように。
安子と過ごした幼少期の記憶はモノクロから徐々にカラーになり鮮明に思い出していく演出も素晴らしい。
るいの名前の由来にたどり着いた時は思わずニヤニヤしてしまう。親子3代物語の強み。
けれど、るい編で解決すると思われた安子との離別は進行せず、るいはひなたを産み母親としてひなた編に登場する。
ひなた編でるいが母親の立場から、当時の安子の心境にたどり着くんやろうか。I hate you に対するアンサーを心待ちにしております。
ひなたの道には家族3人でたどり着いて欲しいです。ひなた編楽しみです。

全ての伏線にケリをつけただけでなく、100年間朝ドラ、時代劇、ジャズ、野球、あんこを様々な形で引き継がれていく様が素晴らしかった。

正直ひなた編のはじまりは面白いと思えなかった。主人公それぞれにテーマがあるらしく、ひなたはダメな子がテーマらしい。物語の進行中ずっとダメダメなひなたを見せられるのは少し辛かった。五十嵐とのお話は全く刺さらなかったな〜

しかし、ラスト2週からの怒涛の展開にひなた編序盤の退屈は吹き飛んだ。
待ち望んだ安子とるいの再会は既定路線のはずなのに感極まって震えた。
半年間、めちゃくちゃ楽しめました。ありがとうございました。
磯野わかめ

磯野わかめ