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保健教師アン・ウニョンのymmtdiskのネタバレレビュー・内容・結末

保健教師アン・ウニョン(2020年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作の短編小説がとても好きなので、ドラマのためにNetflixを契約して視聴。
以下では原作の話も少ししているので、これから読む方は注意。

原作者のチョン・セランさんが脚本に入り、内容はドラマ用に再構成されていて、登場人物は設定や配置が異なる部分はあるけど、原作の軽快さは損なわれていない。ドラマは映像で原作を、原作はト書きでドラマを、相互に補完する内容だと思った。面白かった。

原作ではそれぞれのエピソードがほぼ独立して書かれているけど、ドラマでは少しずつ交差する描き方をしていて、そこが「ドラマにするならこうだよね!」という正解を突いていると思う。エピソード1から6の前半までは「うまいなぁ」と呟きながら見ていた。
エピソード6の後半は構成も結末も原作最終話にかなり手が加えられていて(学校や祖父の謎には切り込んでいかないし、そもそも「安全な幸福」と「イルグァン消毒」も具体的には出てこない、ほぼ別物)、しかもなかなかの急展開をするので、1回見ただけではついて行けていない状況なんだけど、原作の結末が好きだったので「あれ?」という感じはちょっとあった。

ガンソンとヘミンのエピソードは特にドラマの方がよかったと思う(原作のヘミンでは後日談もあってそれもいいんだけど)。

祖父の銅像、「安全な幸福」と「イルグァン消毒」の対立、ウニョンとガヨンの関係などなど、解明・解決していないポイントがあるので、シーズン2を期待したい。
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