海

姉ちゃんの恋人の海のネタバレレビュー・内容・結末

姉ちゃんの恋人(2020年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。良作。

「克服するのはゆっくりでいいし、できなくってもいい」
「できないことがあっても不幸なわけじゃない。できない分、きっと他の幸せがあるから。ゆっくり進んでいこう。」
最終回、桃子に言った真人の言葉
こんな素敵なパートナーに出会いたいものだ!

・このドラマは嫌味な人が一切いなくって、イライラせず心穏やかに見れる。
なんと言っても、特に末っ子がめんこい。
一人一人1番悩んでること・困ってることを家族みんなに報告するのが安達家のクリスマス。それを聞いた人たちは特別何かを言うわけではなく、ただ聞くだけ。心をとんとんと叩いて「受け止めた」という。
そんな愛溢れる家族。姉ちゃんでもあり母ちゃんでもある桃子の1番下の弟くんの1番の悩みは「」 お兄ちゃん・お姉ちゃんに恋人ができて、みんなバラバラになっちゃうのが少し寂しい」と。それを聞いた姉ちゃんが弟ちゃんの頭をわしゃわしゃする。そしてみんなでわしゃわしゃする。1人だけわしゃわしゃせずに笑顔で見てる真人に「あ、どうぞ」と頭を差し出す弟くんが、もう泣ける。あったけぇんです。こんなにもハートウォーミングなドラマがあったかな。ぜんぶがあったかかった。

・あんなクリスマスを過ごしたい。
そして、言いたい、私も。
「今日(クリスマスの日)仕事している人の中で1番幸せ」「クリスマス、仕事でよかったなあ〜」って。

・真人の自己犠牲って、本物のヒーローのように思う。
でも、世の中の人間って自分が1番大切(当たり前なのかもしれない)で、我が子が大切で…助けてもらったにもかかわらず、その助けてくれた人を自分や最愛の人を守るためと言って傷つける。苦しかった。でも、そんな時にただ彼女を守ろうと必死だった彼はわたしにはヒーローに見えた。でも、ヒーローだからといってイコール強いわけじゃない。彼だって、怖かったんだ。でも、彼は守るために必死だった。
その怖かったという事を桃子に伝えられた瞬間、
「よかったね」っていう気持ちで涙が溢れた。
弱音を吐き出すこともできないで、自分を閉じ込めていたけれど、その心を開かせてくれる彼女の存在。真人は桃子本人が言う通り彼女みたいな人と付き合った方がいいと思う。し、きっと彼自身もそう思ったに違いない。
そして、ラスト、「俺みたいなふわふわとかふにゃふにゃしたやつと結婚したほうがいいと思うよ。たとえば俺みたいな」にKOされました。

あー、しあわせ。

これはコロナ禍に響いた言葉のメモ📝
「生きるってことはずっと幸せってやつに片想いし続けることなのかもしれない。片思いは切ないけど楽しいよね。確かに今、僕らが暮らすこの星は傷ついて弱ってるかもしれない。でも、今を生きる僕らみんなが幸せにちゃんと片想いしていればきっとだいじょうぶ。この星は壊れない」
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