daiyuuki

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.7
 家庭という仕事場の「共同経営者」であるみくり(新垣結衣)と平匡(星野源)。共働きとなり、2人に最適な家事の分担も出来て、平和で幸せな日々を過ごしていた。
女子社員の「出産の順番待ち」。みくりの会社ではそんな話題も出ていた。そんな中、みくりの妊娠が発覚。2人はついに正式に結婚をすることになるが、入籍をめぐってひと悶着が。
さらに、繰り返し起こるつわりで苦しむみくりを前に混乱する平匡は、「泣きたいのはこっち」と弱音を吐く始末。大切なプロジェクトを前に育休を取ることを決める平匡だったが、そんな窮地を支えてくれたのは、昔の同僚である沼田(古田新太)たちだった。
みくりと平匡は、家事の役割分担など暮らしの再構築を目指すが、出産、育児と慣れない出来事の連続に翻弄されていく。
一方、百合ちゃん(石田ゆり子)も人生の大きな転機を迎えていた。そして、“ある出来事”がみくりと平匡の間を引き裂き、離ればなれの日々を過ごすことに…。
「逃げるは恥だが役に立つ」続編。
今回は、原作コミックの10巻と11巻、みくりの出産育児がメイン。
みくりの出産がわかり、平匡は育児休暇をみくりの出産前後に取ろうとするが、会社からあまり歓迎されない。
みくりは、給付金など収入に悩み、酷い悪阻に苦しみ、平匡に家事の負担がかかり、平匡は会社のプロジェクトと家事で疲れ切ってしまう。
平匡は、みくりに当たり散らしてしまい、みくりと気まずくなってしまう。
出産育児に精を出す平匡とみくりは、以前のように協力していく。
だが、新型コロナウィルスのパンデミックにより、みくりと平匡は引き離されてしまう。
出産育児の為の給付金などの制度が使いにくい、男性が育児休暇を取ろうとすると会社から歓迎されない、悪阻などのケアに男性は役に立たない、厳しい現実の中で「理想の父親になりたい」平匡の理想や頑張りは通用しない、みくりは平匡との間に溝が出来てしまう。
さらに、コロナ禍で意思の疎通が上手く出来ないために、みくりと平匡の間に疑念や不満が募ってしまう。
みくりと平匡が、百合さんや沼田さんたちの助けを借りて、少しずつ協力して困難を乗り越えていく展開は、痛切で切実だけど、妊娠出産育児に向き合う男女の不安や辛さや喜びをリアルに描いていて、だからこそ愛する人が側にいることの大切さが切実に伝わってきて、泣けるけど繋がり合える希望もちゃんと描かれていて、コロナ禍の閉塞感に苦しんでる人に希望を与えるドラマになっていました。
daiyuuki

daiyuuki