このレビューはネタバレを含みます
認知症になった親の介護というテーマを重すぎず、しかしポップにしすぎずクドカンの圧倒的脚本力。
「勘違いのスピード違反」というセリフがキャッチーで好きだった。
家族一人一人個性豊かで人間味があって面白かった。
11人もいるの時も思ったけど、クドカンは亡くなった方を描くのが上手いなと思う。
父の話で終わるのかと思いきや、長瀬くんがプロレスの試合が原因で亡くなるという構成に度肝を抜かれた。
人は誰しも死ぬ時が来るしいつかはわからないというクドカンからのメッセージ?
脳とプロレスという真逆と捉えられるようなものは、どちらも面を被り別人となって人を楽しませるという親子で着地点は一緒のところに従事しているのもおもしろかった。
最後の「つまり25年ぶりに実家に帰った長男が1年だけ家族とともに暮らし引っかき回しいなくなったあとはそれぞれが収まるべきところに収まった。それだけの話。これが俺のいない俺の家の話だ」というセリフ良かったなぁ。