綿木

マンハントの綿木のネタバレレビュー・内容・結末

マンハント(2017年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かった…

爆弾魔ユナボマーと、それを追うFBIのプロファイラー、フィッツ
フィッツはユナボマーを追ううちに捜査にのめり込んで、同僚や友人、果ては家族までも置き去りにしてユナボマーの正体を突き止めようとする
ついにユナボマーを逮捕した時、歓声に湧く部屋の中で一番の功労者であるはずのフィッツはひとりぼっちだった
ユナボマーを捕まえるために全てを捧げた彼には、逮捕した後何も残ってなかった
家族も仲間も失って、彼の活躍を喜んでくれる人はいない
テレビの画面では上司がフィッツの手柄を自分の手柄であるかのように語っていて、世間の人たちはフィッツの名前すら知らない
ただ一人ユナボマーことテッド・カジンスキーだけが、自身の逮捕につながった令状に記されたフィッツの名前を胸に刻む

フィッツはテッドの弟に語った
"ユナボマーのことは何でも知ってる"
人に囲まれていたのに孤独に走ったフィッツと、最初から孤独だったが最後にはそこから抜け出したいと願ったテッド
二人は真逆のようで、よく似ていて、そしてお互いに理解し合ってる

私には、フィッツがどんどん狂気に染まっていくように見えた
テッドがいなくなった後の小屋の扉を閉めるシーン、それから最後の赤信号のシーンを見ると、このドラマのフィッツはユナボマーの模倣犯になってしまうような気がする
現実とは違うけどね



テッド側については語るまでもないけど、6話は本当に良かった
誕生日パーティのシーンは思わず泣きそうになった😢

映像でも、街灯のシーン、小屋を吊り上げるシーン、それに赤信号のシーン…胸に残る映像がいくつかある🙌
それから、フィッツのサムワーシントンという配役は見る前は「合わなそうだなぁ」なんて思ってしまったけど、実際見てみるとピッタリだった☺️
あと、産業社会きらいなのにその産物であるあのお菓子が好きなのはかわいいね、テッド😂
綿木

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