肉鹿

岸辺露伴は動かないの肉鹿のレビュー・感想・評価

岸辺露伴は動かない(2020年製作のドラマ)
4.2
大人気漫画家、岸辺露伴。彼には秘密があった。願うだけで人を本に変えて人生を読み、書き込むことで命令も下せるという特殊能力が———「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品をドラマ化ッ!!!

原作はおろか「ジョジョ」もしっかり読んだことないけど全然楽しめてよかった😆

1話完結のオムニバス形式で謎を解き明かす本格ミステリー風なのがよくて、しかも魅力的すぎる設定ばかりで終始よだれでてた🤤
特に「くしゃがら」は実在するワードかと思って再生中から一生懸命調べてたw
そういう人が多いだろうと予測してたNHKの最後の演出もおしゃれで粋で、もう完敗です🙇‍♀️

それにしても、三次元だと違和感でそうなクセ強い衣装やセリフ回しが絶妙にマッチしてるのが不思議🤔
人が本になる表現もCG使ってないのが逆に怪しく世界観深めてたとおもう。ただ、全話通して統一してなかったのは気になったけど3話の仕掛けは同じやり方じゃ不可能だから仕方ないですね…

《4〜6話追記》
今回はミステリーよりもホラーみが増してて、特に5話が怪談めいてて好き😆
取り憑いてしまう市川猿之助さんの言い回しが若干女形ぽくなってるのがさらに雰囲気高めてた!上手👏

なにより「六壁坂村」のロケ地が最高すぎません?
湿っぽさしかなかったし、こっくり感もあるしホラー映画の舞台はみんなここでやればいいと思うんだ。山梨県の赤沢宿にホラー関係者は集まれ!

途中でモノトーンになる演出もテレビの限界とのせめぎ合いで苦肉の策という感じは残るけど、雰囲気を壊さないためには仕方なかったと思う。よい妥協点👏

《7~8話追記》
今回は辻神シリーズ。
2話とも四ツ辻と熱狂的なファンがホラーに変貌するお話で統一感あるけど、それぞれ怖さの性質は違うから新鮮で楽しい😆

7話は冒頭でVR技術を痛切に批判してるのが、このドラマでのヘブンズドアの手作り技術力になんでこんな感動できるのかの返答みたいで素敵。
そっか、わたしは作った人のリアルに感動してたんだなー🤤

それに古川琴音さんとの男と女の修羅場ホラーも味わえちゃうし(うさ耳シルエットで誰かわかるホラー演出もいい!)、高橋一生さんの「このッ! 僕のッ!~」てちっちゃい"ッ"が見えるかのような憤り方も堪能できて幸せ🤤
子犬の成長で物語をわかりやすくしてるのも好き。

8話は、自分の意にそぐわないものでも世に出てしまったら決して言い訳はしないのが製作者の矜持を感じれてかっこいい!

高橋一生さんの勝ち確歩きグーもかっこいい😂
和解のサインもおしゃれすぎて惚れ惚れ。
映画への匂わせは強烈!

《9話追記》
今回はオカルトやホラーぽさは控えめに、ほっこり癒されて笑える話で楽しい😆

それでも、食べログやGoogleレビュー0の飲食店に足を踏み入れた時のような不安感や恐ろしさを感じれてどきどき。

でもシェフが、垢を拾うために懸命にドタバタ走り回ってる姿が最高😂
そしてアタック・オブ・ザ・キラー・アワビな展開もバカバカしくて好き。

これから見る人は、高橋一生さんの「おい!」「なあ!」の数を数えながら見ると幸せになれるかも😂

Amazon配信限定のスピンオフはあってもなくても、な出来栄え。もっと俗っぽく恋バナしててもいいと思った。
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