Fsuke

クイーンズ・ギャンビットのFsukeのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
5.0
傑作。
チェスはルールしか知らんけど。
自分を好きになれるまでの話。

チェスを通して内面を描いてるようなシーンもあって、2話で駒を一歩ずつ追い込んでいくシーンは、それだけで恋の駆け引きみたいのを表現してるようで、ちょっと笑った。

美術がいい。
色がすごく印象的。
グレーから始まって、どんどん世界が色鮮やかになってく。
中心は緑。緑は精神安定剤の色。
クライマックスは光と影でチェス盤のように白と黒。調和。
色だけでも物語が描かれてる。

色彩って、実ははっきりと物語を表現できる手段だと思うんだけど、日本ではそういう作品って全然ない気がする。
地味か、派手か、ポップみたいな見栄え優先で、内容とは乖離してる感じ。
なんでだろう。俺が気づいてないだけ?

あと個性的な顔の役者が多くて面白い。
主人公は言わずもがな、ハリーとか双子とかテンガロンハットとか。
テンガロンハットは最初出る作品間違えてんのかと思ったけど、そんなことなかったわ。

こういうキャッチーではないけど、力強い作品はいいね。
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