傑作。
チェスはルールしか知らんけど。
自分を好きになれるまでの話。
チェスを通して内面を描いてるようなシーンもあって、2話で駒を一歩ずつ追い込んでいくシーンは、それだけで恋の駆け引きみたいのを表現してるようで、ちょっと笑った。
美術がいい。
色がすごく印象的。
グレーから始まって、どんどん世界が色鮮やかになってく。
中心は緑。緑は精神安定剤の色。
クライマックスは光と影でチェス盤のように白と黒。調和。
色だけでも物語が描かれてる。
色彩って、実ははっきりと物語を表現できる手段だと思うんだけど、日本ではそういう作品って全然ない気がする。
地味か、派手か、ポップみたいな見栄え優先で、内容とは乖離してる感じ。
なんでだろう。俺が気づいてないだけ?
あと個性的な顔の役者が多くて面白い。
主人公は言わずもがな、ハリーとか双子とかテンガロンハットとか。
テンガロンハットは最初出る作品間違えてんのかと思ったけど、そんなことなかったわ。
こういうキャッチーではないけど、力強い作品はいいね。