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クイーンズ・ギャンビットのkamioriのネタバレレビュー・内容・結末

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

#1
かっこいいなチェス、始めようかな

天才的な才覚と眼光の鋭さ、菫ちゃんみたいなだと思った

緑の薬はドラッグみたいな作用があるのかな
トリップしてるほうが調子が出るってすごい
自分は酔っ払ってると読みの深さがでないし、認知能力が落ちるからポカもしやすくなるけど、子供だとまた別なのか

高校生軍団が教室にお手並み拝見て感じではいってきて、雁首揃えて叩きのめされるの最高ですね
ボートゲームのいいところは年齢も性別も関係なく強いものが強いというところですね

#2
うおおーーーたまんないな
あの大会会場の独特の雰囲気完璧に再現されてます
対局した相手と仲良くなることもあるし、逆に相手の癖が鬱陶しくてたまらないこともある(そういうやつほど強かったりする)
しかしいずれにせよ勝ったやつが勝者でいちばん正しい
シンプルで残酷で夢のある世界
しかしいきなりこんなつえーな感じなんだ、挫折しながら強くなってく少年誌スタイルじゃないのね
クールだなあ

優勝賞金で好きなものじゃらじゃら買ってくのもたまんないな
お洒落な服でバッキバキにきめてほしい
いちばん気持ちいい成り上がり方

#3
どんどん強くなるし可愛くなってくな
プラダを着た悪魔方式

ベニー・ワッツは(癖が)強くていいですね
30分読み尽くして彼の隙のなさを思い知ったってフレーズ、ほんとに挫折を感じた時のやつで好き
3月のライオンみがある
ベスもインタビューで行ってたけど、盤面の上のことはすべて自分の責任
負けた悔しさや情けなさは誰にも押し付けることができない

ビール初めてで即おかわりって
飲む方も天賦の才能だな

#4
早指しに早指しで応戦
気が強いな......
かと思いきや大人気ないやり方でペースを乱しにきた!!
靴カチカチはマジで鬱陶しい!!!!
ヒカルの碁の院生編の序盤ぽいな

お母さん急でびっくりした、、
男好きで酒好きで自由奔放で
ダメな人ではあったけどベスへの愛情はあったし憎めなかった
父親は素っ気ないし、ベスはまた一人
ロシアのプロたちが我々と同じで彼女にはチェスしかないと言っていたのが言霊のように現実になってしまった

#5
急激にめっっちゃ面白くなった
なんか文学的だ

女としても、チェスプレイヤーとしてもベスに魅力を感じてしまったので
ベルティックはベスと一緒にいることができない
ベスはチェスが強くなり、綺麗になればなるほど孤独になっていく
自分でもどこに向かっているのかわからない
かつて男性経験でマウントをとってきた同級生はそんなことを忘れて子供を育てている
あるいは母の薬を買いにいった薬局でタバコを買うということ
かつて万引きをした雑誌もついでに買ってお釣りはいらないという
あっという間に一変した世界を生きている
そのスピードが孤独と不安を生む
まともに考えると壊れてしまうから酒やタバコに逃げる

ワッツが最後の砦かもしれないな
彼がいなくなったら彼女の側にいれる人はもういないかも
ベスもそう感じだからこそ彼を誘惑したのかもな
ベスのビールを一本もらうワッツの意気は好き
でもワッツも彼女を満たせないんだろうな・・

ワッツのナイフは村上春樹的な感じもするけど
一方でボードゲーム会にまあまあ出現するこじらせファッション野郎の延長のような気もする
どんな座標だよ笑

ワッツに早指しでボッコボコにされたあとベスはどうして笑ってのか
あと服の匂いを嗅いでたけど母のパジャマだったのかなとか
細かいところに気をつけてもう一回観たい

真紅のコートはむっちゃお洒落でかっこよくて惚れました

#6
酒の破滅は突然、何度でもやってくる
そして毎回ほんとうに情けない気持ちになる
涙の意味はチェスの内容だけじゃなくて
自省できない自分への悔しさも込められていたと思う

もういいや!ってなにもかも投げ出した時にノックをやめないでくれる人がいるのはほんとうに幸せ
しかし最後ジョリーン!びっくり!!

#7
ずるいずるいずるい
こういう大団円の最終回にほんとうに弱い

テーマはシンプルだよな
人は人だ、っていう
年齢も性別も生まれも人種も違っているのだとしても、いまここで差し向かっているのは一人の人間だという
そしてその事実を端的に突きつけることができるのがボードゲームなのだ
肉体の優劣や社会的な立場も関係なく
ただあらかじめ決められたルールによってのみ勝敗が決められる
それはとても残酷で、とても美しい
その本質を見極めた物語だと思います
ほんとうにすばらしい

ボルコフとルチェンコの紳士的な態度には泣きました
自分が敗北するときにどうしてそんなにも相手の勝利を祝うことができるのでしょう
自分のミスよりも相手の巧みさを讃えることができる境地
とても遠いけど、でもそんなところまで行けるんだなって、ただただ感激します

ワッツの電話もタウンズの訪問も、ずるいよあ
進行中の対局に対する検討を伝えのはどうなんだよって話はあるけど笑
でも男と女という関係を超えて、シンプルにその人の役に立とうっていう姿勢
人間っていいな........

最後に街中で対局するおじさんは、こころなしかシャイベルさんに似ている

モスクワはとても美して、いつか絶対行きたいって思いました
全自動翻訳機とか早くできたらいいのに
あと飛行機の値段も安くならないかな
そしたら世界中の素敵なところを巡りながら生きていけるのに
100年後くらいには実現できてたりするのかな。うらやましいな未来の人は

洋服も最後まで素敵で、とてもおしゃれでかわいいコート
ベスと一緒に世界の美しさを知る物語でもあった
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