Oto

書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜のOtoのレビュー・感想・評価

2.5
クリエイターの物語で楽しみにしていたけど物足りない。
まずキャスティング。役に合っているかよりも、どれだけファンがいるかで選んでいるようにしか思えない、視聴者を信頼していない作り。劇中みたいに「バズればいいんやろ」みたいな人が作っているんだろうか。

「クライアントの無理難題に振り回される」という企画は面白いと思うし、それを主夫が演じるという設定もすごくいいと思うんだけど、さすがにここまでバラエティっぽくされると想像力を働かせる余地がない。
脚本賞を取ったことある人が、玄関先で倒れて駄々をこねたり、とっかかりのリサーチすらやらないとか、実在する人物に見えない。

「吸血鬼という設定を足してくれ」よりも「スポンサー的に飲酒シーン入れられない」とかどうしようもないリアルな理不尽を描いてほしいと感じた。ワンカットの撮影とか、小説家の奥さんとの口述筆記とか面白い要素がたくさんあるだけに、活かしきれていないのがもどかしい。
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