このレビューはネタバレを含みます
主役級が揃う豪華役者陣でかなり期待していたが、それが裏目に出ていた。クセのある俳優ばかりでまとまりがなく各々の演技が浮いていた。なにより日本未来推進会議という胡散臭い会議のメンバーが、言葉は悪いが、日本の危機のために選ばれた官僚とは思えないほど馬鹿っぽかった。
日本政府の危機対策を描いたものとしては、シンゴジラの下位互換なのは間違いない。それだけでなく、テロや疫病の要素も最後に詰め込んでいたが、「いらなかった」の一言に尽きる。人と人の繋がりを描きたかったのなら、妻と離婚してからのストーリーが薄すぎる。環境保護を訴えたいのなら、地殻変動による日本全域沈没と富士山噴火は飛躍し過ぎな気がする。まあそもそもこのドラマを監修した教授が日本沈没はあり得ないという上で話を作っているから仕方ないが、終始疑問符が浮かぶ内容だった。
しかし、日本は自然災害が多い割には危機対策が遅れている、今の指導者に国民の未来を託せるかという問題を認識するには良かった。
